
馬術は男女や年齢の区別なく挑戦できるスポーツであり、馬との絆を通じて人を成長させる競技。那須トレーニングファームの広田龍馬氏は、オリンピックや全日本選手権で活躍しながら、次世代の育成や馬術の普及に尽力しています。同時に、乗馬の安全性を高める「コアフォース」の導入も推進し、馬術の可能性を広げています。今回は、広田氏の取り組みと乗馬に込めた想いについて、語ってもらいました。

広田龍馬さん(馬術選手・那須トレーニングファーム代表)
1976年8月13日生まれ。全日本障害ナショナルチーム、日本馬術連盟A級ライセンス、日本馬術連盟準コーチ、全国乗馬倶楽部振興協会上級指導者の資格を持つ。全日本大障害選手権優勝、シドニーオリンピック日本代表、ワールドカップファイナル日本代表、国民体育大会優勝など、多くの輝かしい戦績を残す。現在は那須トレーニングファーム代表として、教育や福祉に関わっている。
世界を目指す馬術の育成拠点
栃木県北部の那須塩原市にある「那須トレーニングファーム」は、約50頭の馬が暮らし、年間1〜2回の競技会を開催している施設。その中でも、6月に行われる「那須グランドホースショー」はワールドカップ予選を兼ねており、ここで優勝した馬が日本代表として海外へと羽ばたきます。「世界への登竜門」とも言えるこの大会を通じ、より多くの馬とライダーが世界に挑戦できる環境を作ることが、広田龍馬氏の目標のひとつとなっています。
「このファームから育った馬が、オリンピックやワールドカップ、世界選手権で活躍してくれることを願っています」
広田氏自身も現役の馬術選手として活動しながら、次世代のライダー育成にも力を注いでいます。彼の実績は、シドニーオリンピック日本代表、ワールドカップ3回出場、全日本選手権4回優勝など、輝かしい。さらに広田氏の夫人・広田思乃さんは全日本・国体での優勝経験があり、ワールドカップではアジア人で初めて決勝ラウンドに進んだという経歴の持ち主。さらに長男・大和さんも馬術選手であり、U25日本選手権で優勝を飾るなど、家族ぐるみで馬術界の発展に貢献している「馬術一家」です。
馬術は男女平等のスポーツ
馬術競技はオリンピックの中でも特異な存在で、男女の区別なく戦える唯一の種目。さらに、人間以外の動物とともに行う唯一の競技でもあります。
「馬術は馬の動きの美しさや優雅さを競う競技ですが、メダルを獲得する選手の多くは実は女性なんです。なぜなら、男性はつい力で馬を制御しようとしがちですが、馬との信頼関係が重要なこの競技では、思いやりを持って接する女性の乗り方が、馬にとって心地よいからです」
さらに、馬術は年齢を問わず挑戦できるスポーツでもあります。2012年ロンドンオリンピックでは71歳の法華津寛選手が代表入りを果たし、オリンピック最年長の競技選手として注目を浴びました。
「馬術は、体力よりも技術と経験、そして馬とのパートナーシップが求められます。だからこそ、年齢や性別に関係なく、誰もが競技の舞台に立てるのです」
馬とのふれあいがもたらす教育・福祉的効果
広田氏が特に力を入れているのが、馬とのふれあいを通じた教育や福祉の取り組みです。その一環として、那須塩原市では全国で唯一、義務教育の授業に馬とのふれあいが取り入れられています。
「長年の働きかけの結果、那須塩原市では小中学校で年に1回、お馬さんと触れ合う課外授業が導入されました。この授業を通じて、不登校の子が自信を取り戻したり、特別支援学級の子が笑顔を見せるようになったりと、素晴らしい変化が生まれています」
また、乗馬は高齢者の健康維持や介護予防にも効果を発揮しているとのこと。
「80歳のおばあちゃんが、市の施設なら気軽に通えるからと、毎週乗馬に来てくださっています。乗馬を通じて体を動かすことで、健康になり、介護予防にもつながっています」
転倒防止・安定性向上に貢献する「コアフォース」
馬術競技では、バランスが非常に重要です。特に、高齢のライダーや初心者は、安定感を保つのが難しく、落馬のリスクが大きな課題となる。そこで広田氏が注目しているのが、スポーツネックレスとしてアスリートに人気の「コアフォース」だ。
「コアフォースを使い始めてから、落馬する人が明らかに減りました。年齢とともに腹筋や背筋が衰え、体のバランスが崩れがちですが、コアフォースをつけることで、馬上での安定感が格段に向上するんですね」
コアフォースは、独自の技術で筋肉や関節のバランスを整え、身体の軸を安定させる働きがある。広田氏自身もその変化を実感しました。
「私も48歳になり、障害飛越競技の着地でバランスを崩すことが増えていました。でも、コアフォースをつけたら、着地時の安定感がまるで違ったんですね。おへその下に重心が定まるような感覚で、ブレなく乗れるようになりました」
さらに、アマチュアのライダーにもその効果は顕著だったという。
「ある方が最初に乗ったとき、バランスが悪くて馬が緊張していました。でも、コアフォースをつけた途端、安定感が増し、馬もスムーズに動き始めたんです。乗馬では、自分の不安定さが馬にも伝わります。コアフォースをつけることで、人間の安定感が増し、馬も安心して動けるようになる。これは、競技者だけでなく、アマチュアや高齢の方にも大きなメリットです」
コアフォースは乗馬にも有効か?足を引っ掛ける馬具を外して実証実験
本記事の取材と同時に、広田氏にはコアフォース伝道師の流儀を紹介していく動画シリーズ「コアフォースの流儀」に出演いただきました。鐙(足を引っ掛ける馬具)をなくした状態で一般の方に乗馬していただき、コアフォースの有り無しでどのような違いが生まれるかを実証実験。乗馬愛好家の方はもちろん、身体の動きで悩むすべての人に見てほしい内容となっています。
馬とともに生きる喜びを多くの人に
広田氏は、馬との触れ合いの素晴らしさを、もっと多くの人に知ってほしいと語り、普及活動に熱心だ。
「今の時代、人と比べることが多く、生きづらさを感じる人が増えています。でも、馬はどんなときでも受け入れてくれる存在です。だからこそ、馬と触れ合う場をもっと増やしたい。馬術の素晴らしさ、馬と生きることの価値を、より多くの人に伝えていきたいと思っています」
また、馬術をより安全に、快適に楽しむために、コアフォースのような最新技術を積極的に活用し、誰もが安心して乗馬を楽しめる環境を作っていくことが重要だと語る。
「馬に乗る方はもちろん、スポーツをする人や、日常の健康維持にもコアフォースは役立ちます。ぜひ、多くの方に試してほしいですね」
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